ソフトウェア開発でおこなわれている Agile開発の中では、
朝会(昼会・夕会の場合もある)を行うことが推奨されています。

この朝会の前に10分間の瞑想をすることを、チーム作りの一つの方法にしましょう。
そんな提案です。

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マインドフルネス瞑想って流行っています

IT系企業として有名な Google社。
その Google社 で一番人気の研修は、マインドフルネス瞑想をつかった研修だそうで、
その研修は「SIY:Search Inside Yourself」という名前の講座になっていて、
その内容は『サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド』という、書籍で紹介されています。

そして、Google社 の 他にも Intel社 といった企業を含め、
マインドフルネスなどをベースにした社員訓練プログラムを提供する企業は、
大企業、中規模企業が米国全体の35%に達していると言われています。

「Wisdon 2.0」では、
「マインドフルネスは今や、米国社会の主流になった」と
ハフィントン・ポス」の創業者アリアナ・ハフィントン氏が、
宣言もあり、また2014年のダボス会議では、
マインドフルネスに関連するテーマのセッションが27も設けられ、
多国籍企業のトップが熱心に耳を傾けたとも言われています。

そんな広がりをみせているマインドフルネス瞑想。
それを日々の業務の中に取り入れてみませんか?

マインドフルネス瞑想とは

マインドフルネス瞑想は、
健康、メンタルヘルス、人間関係、自己管理力、生産性等の
効果があることが科学的に実証され、
その効果を期待して導入している企業が多いです。

また、マインドフルネス瞑想とは、
禅の考え方や瞑想をベースにした心の訓練法であり、
宗教色は一切排除し、科学的な根拠を示しているのが特徴です。

例えば、書籍『スタンフォードの自分を変える教室』では、
5分で脳の潜在能力を引き出す方法として
掲載されているほどです。

30分の瞑想を8週間続けた実験

マインドフルネストレーニングについては、こんな実験データもあります。

1日30分の瞑想の習慣を8週間続けた結果、
脳の、学習や記憶能力、感情の制御などをつかさどる部位の機能が
アップしたということを、
米ハーバード大学のSara Lazar博士の研究グループが報告しています。

実験は、まず最初に被験者のMRIで脳の状態をスキャン。
次に被験者を2グループに分け、
一方には「マインドフルネス」を毎日30分行うように、
もう一方のグループには何もしないように、それぞれ依頼。
そして8週間後に再度MRIスキャンを行い、
脳の状態の変化を確認するというものでした。

その結果、トレーニングを受けた被験者らは、
脳内の海馬と呼ばれる部位にある灰白質の容積が密集し、
増大していることが分かったそうです。
この部位は、学習や記憶、感情、思いやり、内省などに関係していて、
一方、不安や恐怖などに関連する扁桃体においては、
灰白質の容積が減少している事も一緒に判ったとのこと。

これは、トレーニングしていないグループの脳は変化が見られなかったことから
時間的な理由ではないということがわかっています。

瞑想はどうやるか

瞑想っていうと、堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、
気軽に行うことが出来ます。

1. リラックスして座る

椅子に座っても、床に座ってもどちらでもOKです。
おしりの後方に二つ折りのザブントンを敷くと、座りやすくなります。

背筋をぴんと伸ばして、
頭の頂点から糸で引っ張られているような感覚で座ると、
体勢が整いやすいです。

そして、肩を開き、十分な呼吸ができるようにしましょう。

2. 呼吸に意識を集中する

呼吸に集中します。一回の呼吸のなかで、
吸う息の時間の2~3倍の時間になるように息を吐きます。

この呼吸を意識しながら、呼吸に集中します。

3. 気が散ったら呼吸を意識する

瞑想をしていると、色んな事が浮かんできます。
本当に多くのことが浮かんできます。
浮かんでくることは当たり前のことです。

そんな考えに気付いたら、吐く息と共に、体の外に吐き出します。
そして、呼吸に意識を向けます。

4. 慣れてきたら

鼻や口の呼吸、お腹の膨らむなどに意識をむけてみます。
頭に浮かんできたものがあったら、それに対し興味を向けてみることもOKです。

朝会の前に、瞑想を取り入れよう!

マインドフルネス瞑想を取り入れる効果について、
簡単ですが書いてきました。

これを、朝会の前に行うことで、
マインドフルネス瞑想を取り入れた効果の他にも

  • 一日のリズムを作る準備に入るやすくなる。
  • 朝の慌ただしい時間の中に、落ち着いた時間を作る。
  • 同じ行動をする時間帯を過ごすことで、コミュニティー感が強くなる。

などの、効果もあります。

瞑想時間は 30分という話しもありましたが、
5分間でも効果があることが実験されています。
ここでは、自分の経験から瞑想に入り込みやすい時間ということで
10分位とあげていますが、自由に決めていただいて結構です。

ちょっとした時間を使い、チーム作りをしていきましょう。


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