チーム研究の第一人者「J.リチャード・ハックマン」が言っている
チーム作りのお話を書いてきます。

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J.リチャード・ハックマンとは

J.リチャード・ハックマン ってこんな人らしいです。
(あったことは無いです)

  • 社会心理学と組織心理学の権威
  • チーム研究の第一人者
  • ハーバーと大学心理学部教授

チームを作り、維持する

J.リチャード・ハックマン は、実用性のあるチーム作り、
そして、維持するうえで満たさなければならない5つの基本条件として、
次の項目をあげています。

◆チーム作りの5つの条件◆

  1. チームは「リアル」でなければならない。
  2. チームには「絶対的な方向性」が必要である
  3. チームには、チームワークを発揮させる仕組みが必要である
  4. チームには、支えとなる組織が必要である
  5. チームには、専用のコーチングが必要である。

リアルなチーム

チーム作りの5つの条件 の中から、リアルなチームについて書きます。

J.リチャード・ハックマンは、リアルなチームとして、4つの必須条件があると言っています。

  1. チームに課せられたタスクが明確であること
  2. チームの内と外を分ける境界が明確であること
  3. チームがタスクをこなすそのやり方を管理する権限があること
  4. チームメンバーの変更がない、安定性が保たれていること。

では、その4つの条件について、もう少し詳しく書いてみます。

1.チームに課せられたタスクが明確であること

チームに課せられたタスクというのがミソですね。
チームメンバーに課せたれたタスクではなく、チームに課せられたタスクです。

そのチームとして達成して欲しいものが、明確になっていますか?
それは、チームではなく、チームメンバー個人に割り当てられていませんか?
個人に割り当てられているとしたら、それは、チームではなく「共行動集団」です。
チームにタスクを割り当てるようにしましょう。

参考として、チームとしてタスクに取り組んでいるその条件は、

  1. 職務を完了するためにメンバーが一緒に取り組んでいる。
  2. その取り組みに対し、メンバー全員が責任を負っている。
  3. その成果をどの程度受け入れるか評価できる。

だそうです。

2.チームの内と外を分ける境界が明確であること

チームとしてタスクをこなすためには、
そのタスクをチームメンバーの誰が実施するのかということを
明確にする必要があります。

そのチームとしてのタスクをこなす人が明確になっていますか?
急に関係無いと思っているひとが、タスクをこなそうとしたり、
明確になってないとすると、混乱の原因にもなります。

コアチームや準メンバー等も含め、チームの内と外、
そこに関わる人を明確にしましょう。

3.チームがタスクをこなすそのやり方を管理する権限があること

チームがこなすタスクについて、そのタスクをこなす方法はチームに任されていることが大事です。
反対にチームが自分で管理出来ないコトを明確にしておくこともですね。

他にも、ルールだからと言って、無理にルールの押しつけをしていると、
チームがタスクをこなすための不可が高くなったりもします。
タスクを子こなすための方法について、柔軟に対応できることも大事な要素になるでしょう。

また、チームに対して、不必要なまでの権限も渡していませんか?

そして、マネージャーがチームメンバー一人一人の行動を管理しているのに、
チームワークを求めている場面がありませんか?

チーム自身がチームを管理するように手助けするようにしましょう。

4.チームメンバーの変更がない、安定性が保たれていること。

チームメンバーが明確であっても、増減や入れ替えが多く、
安定しないとすると、混乱を引き起こす原因になります。

チームメンバーがちょこちょこ増えたり、減ったりしていませんか?
チームとしての暗黙知が共有されてない状態で、
チームメンバーが減ったりしたら、どうなりますか?
まだまだ、チームメンバーへの教育が必要な状態なのに、
チームメンバーの追加をしていませんか?

チームメンバーの増減により、
課せられたタスク以外にも作業を増やしていないか確認しましょう。

リアルチームの4つの条件に近づけるためにどうするか?

リアルチーム作りの4つの条件に照らし合わせて考えると、
マネージャーとしては、こんな事が必要になるのではないでしょうか?

タスクがチームが必要なタスクなのか、個人タスクで十分なのか切り分ける。

必要以上にチームワークを要求しないようにする。
チームという名称で集まっていても、「共行動集団」なのかもしれません。
その場合、過度なチームワークを要求しても、チームが対応しきれませんからね。

権限やタスクなど、チームとして必要なリソースについて、チームと合意をとる。

まだまだ、多くのことがあるでしょうが、まずこんなことから、
手を付けてみるのが良いのではないでしょうか。